Average Joeブログ

個人的な日記を毎日更新ニキ

今日 88 (2019/08/25)

ベケットの『モロイ』が今年5月に新訳が発表された。どんな翻訳かって見てみたら、30年前くらいに発表されたものと、似たようなもんじゃねえか。翻訳者は、文学者・哲学研究者の名誉教授の先生らしい。そういう学者の先生がしっかりした言葉で翻訳するのはどこか違和感を感じる。そんなモロイ。読みたくないときは読みたくないが、読めるときは20ページくらいは読めてしまうモロイ。あれは原文で読んだら、詩なんだとわかる。韻とか踏んでるし。なめらかな言葉で翻訳すると、その魅力が激減してしまうんじゃないか。なんでかわからないが、去年か一昨年、原書で読み終えた。大学院をやめて、会社員になったからこそ読むことができたのだと思う。