Average Joeブログ

個人的な日記を毎日更新ニキ

今日 21 (2019/06/19)

港湾階段、みな階段に座り、ぐったりしている。暑い。真っ赤な長髪の男性作業員が、自分の横にいた男性作業員ににこやかに声をかけてどこかへ行った。

 

会社のあるメーリングリストに「契約」というものがあり、何百人と名前が連なっていて、自分の名前もあったのだが、え、あの人も契約なの、この人確か自分が生まれる何年も前からこの会社にいるだよなという人が何人もいて、自分はここに正規社員になるまでいないんだろうなと、食い入るようにリストを最初から最後まで見ていった。。「契約」には当然のように女性社員が多かった。クソッタレジジイの日本企業。

 

ビバホームに行きたくて、今日は仕事終わりに豊洲のビバホームに行った。僕は新さっぽろという札幌のベッドタウンみたいなところで育ったので、10代の頃には駅へ向かう途中にビバホームがあって、よく行った。今はマンションになっている。よく行った店がなくなってマンションになるのはとても空しい。

そういうわけで、ホームセンターに行くとなんだか懐かしい気持ちになるし、生活に必要な全てが揃っている感じも安心感があって、仙台に住んだ時も車がないとホームセンターに行けない場所だったこともあって、ここのところホームセンターに飢えていた。

ビバホームに行ったら、玄関先に置いてちょっと座れるイスみたいなものがほしいと思ってて、ふらふらになるまでビバホーム豊洲店のインテリアコーナーでウロついた。

豊洲ってよく知らなかったのだけどタテヨコに整備されたデッカイ道路にデッカイビルがあって、オフィスが入ってて、オフィスにはスーツのおじさんとかタイトスカートの女とか、大学生みてえなゆるゆるのパンツとTシャツのナメたような格好の若い男とかが働いていて、タワマンもあってどうせ金持ちが住んでて、デッカイ無機質なショッピングモールがあって、貧乏と金持ちが混ざった家族づれにあふれていて、みたいな印象の街で、そんななかにビバホームがあるので、懐かしいのか、ハイソサエティな家族づれにムカつくのか、どうも感情がうまく定まらない街であった。

豊洲のことなんてどうでもいいのだけど、そこで木製の小さいイスを買った。仕事終わりに21時過ぎ、これを持って豊洲から月島へ、月島から大門へ、大門から中延へ、電車を乗り継ぐのは辛かった。倒れるんじゃないかと思った。

家に帰ってぐったりして、そろそろ寝ようとお茶を作ってたさっきイスを買ったことに気づいて、ベッドの横で包装ビニールを剥いで座って見たら、なんだか座り心地が良くてこれを外に出してたまに使うだけなのはもったいない気がした。何気なくイスを裏返して脚を見たら、黒いゴム製の緩衝材に早速僕の“皮膚”が付いていた。

僕は、今は重度ではないがアトピー患者なので、部屋の中はこういう自分の肌から欠落した“皮膚”ですぐ汚らしくなる。オフィスのデスクもすぐ“皮膚”がパラパラと落ちていく。恥ずかしかった。肌を掻くたびに“皮膚”がばらまかれる。自分があまり仲の良くない友達を部屋に呼びたくないのは、この“皮膚”のせいが大きいのかもしれない。

イスの脚に“皮膚”を見つけて、途端にやるせない気持ちになった。慣れっこだけど、見つけるたびに、そんな気持ちになる。アトピーじゃない人にはきっとわからない。

そうじゃない人にはわかるまいから、自分がそれを書いてもいいんじゃないかと思う。きれいなものを書く気なんてサラサラないのだから。

まあでも部屋でもすぐに汚くなるのだから、外に出しても似たようなもんかな。これ2000円だし。